ごあいさつ 2021

理事長 松元 博文

 
■残念なことですが、2年連続のコロナ禍「総会」となってしまいました。
昨年「コロナ後の世界はもっと変わっているかもしれない。」と考えていましたが、コロナ流行により「そのうち起こる変化」「いま急加速している」と感じています。
好むと好まざるとにかかわらず、世界は「急激に変わり」続けています

「今何が起きているのか」「これから何が起きるのか」・・・という問いは、ビジネス社会の誰もが向き合わなければならない最も重要なものだと思います。
 当組合にとって重要なのは、「環境が変化」しても「組織や業務が永続する」という問いであり、それはつまり、組織のあり方や実際の業務を行うメンバーの考え方が「どんどん変化していく」ということが前提となっているということだと考えています。
 大切なのは、「変えてはいけないもの」を意識しつつ、「変わるものへの対応」を意図をもって準備し、備えなければいけないということです。
 私自身そんな人間でありたいと思っていますし、組合がそんな組織でありたいとも考えております。

■改革(リノベーション)は、社会が捉えている「大きな課題」の解決によって実現されますから、「課題設定」のないところから改革は生まれません
 わたしたちは 改革(イノベーション)を起こそうと思って仕事をしているのではなく、必ず具体的な「解決したい課題」があって仕事をしています。
 「課題設定」という「改革の魂」を失うことなく、前進し続けたいと思います。

同時に「集まり・組織する」ことによって生まれる価値を改めて「見直し」し、このような状況の中であればこそ、その価値を発揮すべき時なのだと思います。
 それは単に、設計者の集団としての組合組織あり方ばかりでなく、それぞれの設計組織(会社)や、建築を創り出す多くの施工者・職人やメーカーと「どのように繋がり、何を目指し」てゆこうとするのか?という「問い」でもあります。
 組織を超えて、建築に関わるあらゆる方々の「力と知恵」を結集することのできる「組合」として活動してゆきたいと考えています。 

■今ある世界は、偶然このように出来上がっているわけではありません。どこかで誰かが行った意思決定と活動の集積によって、この世界の風景は描かれています。
「予測」は外れますし、外れるのが当たり前です。かといって「明日」への道筋は「失敗」の累積の上に築かれているというのも事実です。
 恐れること無く「ポジティブ」に活動してゆきたいと思います。

世界は変わる、そして建築の世界も・・・

「建築をつくることは、歴史と社会システムと深くつながりながらも、明日を創ろうとすることだと信じています。」

■2021年度も、組合員の皆様のお力は勿論のこと、建築に係わる多くの方々を得ながらより活発な活動を行ってゆきたいと思います。
どうぞよろしく、お願い申し上げます。

ごあいさつ 2019

理事長 松元 博文

 
 新潟市建築設計協同組合は昨年度で創立35周年目を迎えました。11月の「35周年記念講演会・懇談会」、1月半ばに開催した「35周年記念講習会」、そしてこの「睦び」の35周年記念号の発行を最後に、2018年度に予定された記念事業を無事終えるこができました。
 これもひとえに、組合員の皆様、講師の先生や新潟市の建築部局の皆様、さらに事業企画運営にご協力いただいた各委員会委員の皆様のご協力のたまものと感じております。紙面をお借りし改めて、厚く御礼申し上げます。

 さて、毎年度「睦び」の挨拶を書いていますが、そのたびごとに一年の時間経過速度が加速度的に増してゆくように感じている自分の年齢を実感します。「もう一年がたってしまったのか・・」「ジャネーの法則」恨めしやという心境です。
 しかし、これとは別に、社会やビジネスの変化の「スピードや複雑性」がこれまで以上に増してきていると感じているのは、私のみならず、若い皆さんも同様だと思います。
 「今何が起きているのか」「これから何が起きるのか」という問いは、ビジネス社会の誰もが向き合わなければならない問いの中でも、最重要なものだと思います。

 日本の人口減少や少子高齢化は、明らかにあらゆる産業にとって実体的影響を及ぼし始めています。建築関連産業においても同様に、人口減少や高齢化が引き金となって、あらゆる改革が試行されています。
 その中で建築設計業務も、FM(ファシリティマネージメント)CM(コンストラクションマネージメント)の発展や、建築に対する社会的要求の変化の「スピードや複雑性」が増加の一途をたどっています。我々の設計ツールとしてのCAD環境も毎年バージョンアップをしないメーカーなど一つもありません。
 このような状況の中で、われわれにとって重要なのは、「環境が変化する」ことに対して「組織を永続させる」という意思があるならば、それは組織のあり方やメンバーの考え方が「どんどん変化していく」ことが前提となっていると考えています。
 「集まり・組織する」ことによって生まれる新たな価値を、このような状況の中であればこそ発揮すべき時なのだと思います。
 二年前の「睦び」に、《「変えてはいけないもの」を意識しつつ、「変わるべきもの」への対応を意図を持って準備しなければいけない。》と書いていますが、今年は「準備」から「行動」へと転換してゆきます。

 そのためにも、2019年度は若き組合員の皆様の「力を結集」し、「対話」を重ね、「問題意識」を共有し、「自己教育」しながら「行動」を起こすことに専心してゆきたいと思います。
 “未来を予言する最善の方法は、それを自ら創り出すことである。”をモットーに「行動」開始 です。

 最後に、36周年目を迎えた新潟市建築設計協同組合への皆様からのさらなるご指導ご鞭撻をお願いし、巻頭のご挨拶とさせていただきます。


ごあいさつ 2019

副理事長 涌井 勝治

 
平成301116日に行われた組合創設35周年記念講演会・懇談会を、組合員の皆さんのご協力で盛会のうちに無事終われましたこと誠にありがとうございました。
 また篠田市長には任期最後の日に ご臨席いただき ご祝辞を頂戴できたことにあらためて感謝申し上げます。          
 さて平成30年度も終わり平成31年度が新たに始まります。
 今年5月の第36回通常総会は「令和」との新たな元号で迎えることとなり、小生も新たな気持ちで組合運営に取組んでいこうと思います。
 平成30年度の組合経営実績といえば過去2年間の赤字決算から脱却し多少の黒字決算となりそうな 状況です。とはいえ先々の見通しが明るいわけではありません。
 組合として現在受注している学校大規模改造工事設計業務委託を継続していただける様に努めることは当然とし、更に設計業務と工事監理業務との一貫性を確保するための監理業務委託の受注に努めていきたいと思います。
 また平成29年度は市公募の建築プロポーザルに2件選考されました。
 公募件数が2件でしたので全て当組合が選考されたことになり担当組合員の技術提案が高く評価された結果と思います。
 今後、難しい事とは思いますが建築プロポーザルに当組合より複数の提案参加が出来る様に市当局に働きかけていきたいと思います。
 終わりに組合に寄せられる種々の、ご意見を今後の組合運営に生かしていきたいと思いますので 今後とも組合員の皆さんの、ご指導やご助言を宜しくお願い致します。

ごあいさつ 2019

副理事長 丸山 健一

 
 今年度は新元号の元年でもあり、例年よりも一層気を引き締めて組合活動に 臨みたいと考えています。
 創立35周年目を迎えた昨年度は、11月に「35周年記念講演会・懇談会」、そして1月には「35周年記念講習会」を行いました。
 共に多くの皆様に御出席頂き、この場をお借りし改めて御礼申し上げます。
 一昨年の「組合員講習会」で、組合員の皆様より頂いた貴重な御意見を胸に、本年度も松元理事長はじめ全理事が一丸となって様々な活動を行ってまいります。
 当組合を取り巻く状況の厳しさに変りは有りませんが、それでも将来の成果に繋がる種を撒き続ける事が必要だと考えています。
 今年度も組合員皆様の為、誠実に役目を果たすべく努力したいと思いますので今後ともご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

ごあいさつ 2018

理事長 松元 博文

新潟市が平成25年度にまとめた「財産白書」(市が保有する土地や公共施設、インフラ資産といった財産の白書)の平成28年度版が昨年の春、公開されました。
平成23年をピークに減少に転じた本市の人口減少や少子高齢化は、本市のみならず、日本社会の大きな課題です。
 白書の主旨は、「社会変化に伴う税収や歳入の減少にあわせた公共施設再編(縮減)は、自治体の財政の健全化を図る意味で不可欠である。」ということです。
しかし、財政の健全化と同時に「将来にわたって活力ある地域社会を維持していく」という目的を達成するためには、単なる施設量の削減だけではなく、施設を再編して活用するアイディア、イノベーション(革新)が不可欠であると考えます。
 ここに当組合が、今後の公共建築に対し、どのように向かわなければならないのかという一つの方向が見えてきます。いわゆるストックビジネスへ向けた「自己教育」と「組織の行動力」が多くの公共建築に携わってきた組合技術者に対する社会の要請だと感じています。
 昨年同様、今年も「変えてはいけないもの」を意識しつつ、「変わるものへの対応」を意図をもって準備してゆく所存です

 さて、昨年末に「組合員講習会」に80人を超える皆様からご参加いただき大変ありがとうございました。
 その際9テーブルに分かれ討議いただいた議事内容を若手メンバーにまとめていただきましたので、組合ホームページ(組合員専用サイト)に掲載予定です。組合員及びその事務所メンバーの様々な現状データを基に自由に討議された他のテーブル会議がどのような内容であったかをご確認ください。

 以下はその討議主題の概要です。
  ・組合員技術者の高齢化に伴う設計技術者の減少とその対応
  ・次世代建築技術者育成の対応
  ・組合員相互の技術情報の交換と共有
  ・市の技術者との交流と研究
 それぞれの主題に対し多くのご意見をいただきましたことを踏まえ、今後の組合活動に活かして行きたいと思います。
 本年も、組合員の皆様のご協力をいただきながら、「未来像」を描き、「自己教育」し、「対話」を重ね、「行動」を続ける年としたいと思います。


※以下は「組合員講習会」に提示したデータの一部です。

【組合員・組合員事務所従事者 基礎データ】
組合員数 71者
組合員(法人にあっては代表者)の平均年齢 63.66歳
組合員事務所従事者数(代表者含む) 360人
1事務所平均人員 5.14人
従事者の平均年齢(全事務所) 52.53歳


ごあいさつ 2018

副理事長 涌井 勝治

 平成29年度もまもなく終わり平成30年度がスタートします。
今年度の組合経営実績といえば平成28年度の赤字額より多少は縮小したとはいえ、いまだに赤字決算状態です。
 新潟県内の同業7団体で組織しているN.A.C(新潟県内建築設計協同組合連絡協議会)の会議では当組合に限らずほとんどの組合が受託業務の減少に苦慮しているようです。
 当組合としては現在受注している学校大規模改造工事設計業務委託を今後も継続していただける様に努めることは当然とし、更に設計業務と工事監理業務との一貫性を確保するための監理業務委託の受注に努めていきたいと思います。
 また今年度の新潟市公募のプロポーザル事業に2件選考されました。
公募件数が2件でしたので全て当組合が選考されたことになり担当組合員の技術提案が高く評価された結果と思います。
 今後、難しい事とは思いますがプロポーザル事業に当組合より複数の提案参加が出来る様に新潟市に働きかけていきたいと思います。

 こんな時世だからこそ、「そろばん高くては続かない、辛抱強さが必要」・・・ではないでしょうか。
目先の赤字にとらわれず長い目で見ていくことも必要ではないかと思います。
先の組合員講習会で組合に対して寄せられた種々の、ご意見を今後の組合運営に活かしていきたいと思いますので今後とも組合員の皆様のご指導やご助言をよろしくお願いいたします。

ごあいさつ 2018

副理事長 丸山 健一

 平成29年度も後わずかとなり、副理事長を拝命して早二年が経とうとしています。
 この間、副理事長としてどれだけの成果を成し得たかを考えると反省しきりです。
昨年(平成29年11月)行った組合員講習会では、組合に対する多くの意見を伺う事ができ、大変参考になりました。この場をお借りし、今一度感謝申し上げます。
 松元理事長が語る「大切なのは、『変えてはいけないもの』を意識しつつ、『変わるものへの対応』を意図をもって準備しなければいけない」との心構えと組合員講習会での皆様の声を胸に、今年度も誠実に役目を果たすべく努力したいと思いますので今後ともご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

ごあいさつ 2017 (機関誌「睦び」46号)

理事長 松元博文

 いつもとは違う感覚を抱きながら、新年をむかえました。
たとえて言うならば、「正月(門松)は冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし。」というような、なんとも複雑な心境でした。
 2016年国内では、「熊本地震」震度7(旧激震)ではじまり、「東北台風」(台風10号)そして年末の「糸魚川大火」と災害の多い一年でした。
世界情勢も激動の1年でした。英国の欧州連合(EU)からの離脱決定があり、米国では共和党のドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利し、「反グローバル化」「格差拡大」等社会が極右と極左に分断される中で、グローバリズム、自由主義という基本的な価値観も揺らいでいるように思います。
 日常生活の中では「IoT」の言葉に代表されるように、情報技術(IT)があたりまえの世の中になり、あらゆるものにコンピュータと通信機能が搭載される時代がきています。
そして、今後はあらゆるビジネスで人工知能(AI)が活用されていく社会が目前に迫ってきています。
医療では人工知能による癌の遺伝子治療(精密医療)が行われ、2020年には、各自動車メーカーが人工知能(AI)を搭載した自動運転車の実用化を目指しているようです。

 社会やビジネスの複雑性や変化スピードがこれまで以上に増しています。その結果、「50年以上もの未来を見据えた仕事」を基本とする建築設計者にとっては、「将来が不透明で視界不良の時代」に突入していると考えています。
このような社会環境の中で建築設計者は、そして建築設計者の組織としての組合は「どこに向かい・どのように歩みを進める」べきなのかを検討・共有してゆくこと、特に「組合という組織であるからこそ生まれる価値」を最大限活用することが求められています。

 具体的な第一歩は「未来像」です。不透明性が高い時代には、自らの現在位置を確認し、どこへ向かうべきかの方向感覚を持つことが必要となります。視界不良な時代であるからこそ、自分たちがどのようなライフスタイルや社会をめざし、そしてどんな職能者でありたいのかを、問い直し、確認・共有することが基本だと思います。
 見えないからこそ、未来の青写真をまずは描くこと、そして、必要に応じて何度でも描き直す気構えが重要だと思います。その時に大切なのは、「変えてはいけないもの」を意識しつつ、「変わるものへの対応」を意図をもって準備しなければいけないということです。
 特に組合がこれまで多くの公共建築に携わってきた経緯からも、「公共建築に対する未来像」をもつということは不可欠です。

 そのためには「自己教育」です。日々アンテナを張って様々なニュースに触れ、データを自分なりに解釈し、知恵を持った人と議論を重ね、新しいテクノロジーや計画手法を学ぶこと、そして自らを教育し続けることが肝要です。いくつになっても、常に自らを向上させ、時代の要請に応えようとする意志が必要です。

 忘れられがちなことは「対話」です。情報技術(IT)の発展が多くの人々を容易に繋げることを可能としましたが、「人と人」「組織と組織」とが信頼関係を築いてつながることが難しくなってきたのは、対話が不足していたことが大きな要因です。意識的に自分と対極にある様々な職業や地域の人と対話を重ねることがますます重要になります。対話を欠くと、断絶を生み、社会の関係性が不安定になり、激動が生じます。
 そして最後が「行動」です。複雑性が増している状況では、ついつい立ちすくみがちになります。しかし、動かないと何ら問題解決ができないどころか、さらに状況が悪化していくばかりとなるものです。動くことで、複雑なものをひもとくヒントを得て、課題を構造化することができ、解決策を見いだせて、苦境を打破する端緒が開けます。確実で具体的な行動が重要です。

 2017年の組合は、委員会を中心として、組合員の皆様のご協力を頂き、「未来像」を描き、「自己教育」し、「対話」を重ね、「行動」を起こす年としたいと思います。
 本年は、“未来を予言する最善の方法は、それを自ら創り出す事である。”をテーマに活動を開始したいと思います。
 私個人としては、綻びのでた身体を大修繕・改造しながら、仕事の上ではもう一度「建築の原点(変わるもの・変えてはいけないもの)」へ向かって遡上してみたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

※「手考足思」:河井寛次郎(陶芸家)「足で思って、手で考える」知識偏重ではなく、からだ全体で論考せよ、実証せよ、という謂いである。

副理事長 涌井勝治

 ここ数年、公共工事の設計発注形態が変わり随意契約の減少が著しい中、難しい組合運営を強いられている状況ですが、松元理事長が語る「大切なのは、『変えてはいけないもの』を意識しつつ、『変わるものへの対応』を意図をもって準備しなければいけない」との心構えを自分なりに理解し今後の組合運営に取り組んでいきたいと思っています。

 今年度から副理事長という大変重い役目をいただいた私自身がどれほど組合運営に役立てるか甚だ疑問ではありますが、組合には先輩諸氏が積み上げてくれた実績と積み立ててくれた財産があります。
それを有効に使わせていただきながら、ゆっくりゆっくり、焦らず騒がず組合の運営の一助になりたい、またなるべく精進していきたいと思いますので、組合員の皆様のご指導やご助言をよろしくお願いいたします。

副理事長 丸山健一

 今年度(平成28年度)の総会におきまして、新潟市建築設計協同組合の副理事長に就任しました丸山です。組合設計者の代表として舵取りを行う、理事長補佐としての重責を担うことになり、身の引き締まる思いです。組合員皆様のご協力を今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 ご承知の通り新規発注物件はプロポーザル方式の発注になり、随意契約をしていただけるのは耐震関連の業務のみとなっています。その耐震関連業務が一区切りを迎えた新潟市の状況を考えると、当組合の置かれている状況は推して知るべしということです。
 さてこの時代の変化にどう対応するべきか?
 松元理事長は就任挨拶で、「大切なのは、『変えてはいけないもの』を意識しつつ『変わるものへの対応』を意図をもって準備しなければいけない」と話し、準備として以下の3項目挙げています。
 ①どんな職能者でありたいのかを問い直し、確認・共有すること
 ②人的ネットワークを「組織や世代」を超えてつくる努力を惜しまないこと
 ③スキルの習得
 まさにこの3項目は職能者としての根幹をなす重要な部分であると考えます。

 また、「そんな『時代の潮目』であればこそ、しばらくの間『仕込み期間』と腹をくくり、腰を据えて準備することが必要な時期なのだと思っています」とも話し、これが今後の組合運営方針としています。
 この厳しい状況下、この準備は遠からず、必ず実を結ぶことを信じ、理事長のこの基本方針に従い、これからも今まで以上に組合員であることに誇りを持てるような組合組織づくりに励んでまいりたいと思います。

ごあいさつ 2016 (機関誌「睦び」45号)

理事長 角南邦彦

 寒い日が続き、春が恋しいこの頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、今年は丙申(ひのえさる)で、「形がはっきりする」「地が固まる」年なのだそうで、どちらかと言えば何かを始めるというより、「これまでの頑張りが形になって評価される」「あやふやな事にけじめが付く」いろんな意味で変革の年とされ、何かしらの時代が動くとされる年のようです。
 まさに新潟市建築設計協同組合も、今までの頑張りが形になって表れる年にしなければなりません。4年前に次世代委員会が生まれ、2年前に若手で構成する企画委員会が生まれ、その行動結果が大きく膨らんできています。
 1月22日には「新潟市建築計画・設計技術研究会」が新潟市各課の若手技術者と我々民間の若手技術者が協同で、3部門のワーキング発表会を行い、素晴らしい結果を得ました。また、企画委員会では1か月に一回のペースで講師を招き、まちづくり勉強会を行い、方向性を模索し新潟市のために大きな収穫を得ています。今まさに私の持っているバトンを新しい世代に手渡し、「組合の時代が動く」年にしなければならないと感じています。
 今後も組合員皆様のご理解とご協力を切にお願いし、ご挨拶と致します。

ごあいさつ 2015 (機関誌「睦び」44号)

理事長 角南邦彦

 世界的な異常気象がニュースから流れ、新潟もこの夏は33度を超す日々が続いておりましたが、此処のところ朝夕は少し落ち着いて来ました。皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
 さて、5月の今年度総会を受け、6月には合同委員会を開催し、8委員会1部会から理事長諮問事項の討議を行って戴きました。どの委員会も将来の組合を見据え、素晴らしい討議結果報告会となりました。
 今年度からは耐震診断、耐震補強などが激減しています。組合として今後増加すると思われる学校の大規模改造に焦点を当て、ガイドブック作成に力を注いできました。これは、どの事務所が設計しても同じ視点、同じ工法で設計が行われ、高い内容の大規模改造設計図書を納めるためのものです。ガイドブックの内容をすべての事務所に浸透させる必要があるため、全社の実務担当者にお集まりいただき、学校施設「大規模改造」説明会を開催致しました。これを受け、今後の受注に向け執行部、理事共に頑張ってまいりますので、皆様に於かれましては倍旧のご支援をお願い致します。

ごあいさつ 2015 (機関誌「睦び」43号)

理事長 角南邦彦

 瞬く間に一年が過ぎ、2015年の幕が上がりました。組合も創立32年目に突入し、山積する課題を克服していかなければならない正念場の年となっています。そのために私たち組合も大きく変わらなければなりません。
 昨年の総会に於いて次世代委員会で育った若手を企画委員会に採用し、長年の懸案事項であった「にいがたのまちづくり」に積極的に取り組んでいるところです。また、今まで通り次世代委員会も30、40歳代の若手が将来について真剣に考え、新潟市若手職員と組合若手所員で構成する「新潟市建築計画・設計技術研究会」のWG(ワーキンググループ)運営に積極的に取り組んでいます。また、次世代型CAD(BIM)活用の研究等々、若い力を存分に発揮しており、これらのことが将来の建築設計業界に大きく寄与することと思っています。
 さて、今年度の組合の受注状況は耐震補強、改修工事、監理受注など順調に推移しています。また、内野地区集会施設建設事業、日和山小学校校舎増築工事、寺山公園屋内教養施設のプロポーザル3件全てに新潟市建築設計協同組合が最優秀賞に選定されるなど、組合員の頑張りに感謝するところであります。
 今後も執行部、理事とともに組合の運営に努力して参りますので、組合員皆様全員の更なるご協力をお願い致します。

ごあいさつ 2014 (機関誌「睦び」42号)

理事長 角南邦彦


 暑かった夏も終わり、朝夕は気持ちの良い風が頬を撫でる季節となりましたが、皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか。
 さて、今年度は組合創設31年目を迎え、私たち組合も大きく変わろうとしています。そのため、次世代委員会で育った多くの若手を企画委員会に採用し、長年の懸案事項であった「にいがたのまちづくり」に積極的に取り組んでいます。また、次世代委員会の若手が将来について真剣に考え、新潟市職員と組合若手社員のWG(ワーキンググループ)運営、次世代型CAD(BIM)の活用法の研究等々、若い力を存分に発揮しております。これらのことが将来の建築設計業界に大きく寄与することと思っています。
 さて、今年度の組合の受注状況は耐震補強、改修工事、監理など順調に推移しています。また、内野地区集会施設建設事業、日和山小学校校舎増築工事のプロポーザル2件とも新潟市建築設計協同組合が最優秀者に選定されるなど、担当者の頑張りに感謝するところであります。今後も執行部、理事とともに組合の運営に努力して参りますので、組合員皆様の更なるご協力をお願いいたします。

ごあいさつ 2014 (機関誌「睦び」41号)

理事長 角南邦彦


 2014年が幕を開け正月気分でいたところ、あっという間に2月となってしまいました。厳冬の中、皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか。
 昨年11月22日(金)、新潟市建築設計協同組合創立30周年記念式典が開催され、新潟市長 篠田 昭 様をはじめとする新潟市ご当局の皆様、友好団体の方々等多くのご来賓にご参列いただきました。記念講演では吉村 作治 先生から「古代エジプト建築の魅力」の演題で講演を賜り、記念式典では今までご苦労いただいた歴代理事長、長年勤めていただいた理事、事務局員などの功労者表彰を行いました。また、記念事業として電気自動車、舞台芸術・音楽関係図書、記念植樹の寄贈など記念事業発表を執り行いました。その後、ご来賓、組合員、所員、ご家族の方々と30年の思いを胸に祝賀会を開催し、トパゾス弦楽四重奏団の演奏の中、今後の組合、業界、そして私たちの新潟について大いに語らいました。皆様方の温かいご協力により成功裡に閉会できましたことに、心より感謝申し上げます。
 いま、新潟市は本州日本海側唯一の政令指定都市として「安心政令市にいがた」「安心安全の土台を強化」「防災首都・救援拠点」「新バスシステム導入による持続可能な公共交通体系の構築」「まちなかの魅力づくりによる再生や都市軸イメージの明確化」などを標榜し、日本海拠点都市の実現に向け、さまざまな施策を行っています。私たち市組合としてもこれらの「まちづくり」を職能集団として研究し、微力ながらお役に立ちたいと思います。
 さて、当組合が31年目を迎えるにあたり、建築設計業界全体の更なる発展のために、建築設計の実務団体として業界の将来を真剣に考えなければいけないと思っています。特に高年齢化に対する懸念は数年前から言われていることですが、若い方々の委員長、理事、委員会への登用など、思い切った方策を早急に考えなければならないと思っています。また、同時に今まで以上に最新の技術を研究し、更なる向上を目指していかなければなりませんし、組合全体として次世代CAD「BIM」の把握、実践なども引き続き研究していき、組合員全員に浸透するよう努力して参りたいと思います。
 今後も皆様一人一人のお力をいただいて、しっかりとした運営を行っていきたいと思いますので、旧倍の協力をお願いし、年頭のご挨拶とさせていただきます。

ごあいさつ 2013 (機関誌「睦び」40号)

理事長 角南邦彦

 暑かった夏も終わり過ごしやすい季節となりましたが、皆様に於かれましては如何お過ごしでしょうか。
 昨年立ち上げました創立30周年実行委員会も回を重ね、いよいよ2か月後、11月22日(金)に記念式典が開催されます。
 第一部は吉村作治先生から講演を賜ります。私たち建築設計士は夢とロマンを絶えず追いかけ、建築作品に生かす努力を行っておりますが、吉村先生は40年以上の長きにわたり発掘調査を継続しておられます。この間数々の大きな発見を発表され、全世界の人々に夢とロマンを与えていらっしゃいます。今回の講演テーマ「古代エジプト建築の魅力」は、まさに建築設計に携わる私たちにとって、建築の原点を探る大きな機会になると思います。この講演を30周年にかける私たちの思い「過去(かつて)を想い、現在(いま)を生き、未来(あす)へつなぐ」に生かしていきたいと思います。第二部は30周年記念式典です。新潟市長、篠田昭様をはじめとする多くのご来賓、友好団体等をお招きし、今までご苦労戴いた歴代理事長、長年勤めて戴いた理事などの功労者表彰、記念事業発表などを執り行います。
 その後ご来賓、組合員、所員、ご家族の方々と30年の思いを胸に祝賀会を開催し、今後の組合、業界、そして私たちの新潟について大いに語らいたいと思います。
 さて、当組合には現在8委員会と1部会があり、委員の皆様には活発に活動を繰り広げて戴いております。新潟市の公共建築物を中心とした素晴らしい「新潟のまちづくり」に貢献をし、意匠、構造、設備がそれぞれの特性を生かし、最新の技術を研究し、更なる向上を目指しているところです。今年度から委員会に昇格した次世代委員会も、30代、40代の若者が勉強会を通して絆を深め、将来の組合の為に備えて頂いております。また、組合全体として次世代CAD、BIMの把握、実践なども引き続き研究していますが、組合員全員に浸透するよう努力していきたいと思います。
 今後、市組合だけではなく、建築設計業界全体の更なる発展のために、専業の設計集団として建築業界の再編を真剣に考えなければいけないと思っています。特に高年齢化に対する懸念は数年前から分かっていたことですが、若い方々へのバトンタッチの方策を早急に考えなければならないと思います。5年後10年後を見据えた設計業界の姿を、各設計団体の枠を超えて論議しなければなりません。30周年を契機に、じっくりと過去、現在、未来を見据えて行こうではありませんか。

ごあいさつ 2013 (機関誌「睦び」39号)

理事長 角南邦彦

私の当たり年であった辰年も終わり、いよいよ2013年巳年がスタートしました。私が理事長に就任したのは昨年の5月でしたが、この9カ月の間で大きな事項が数多くあり、既に遠い昔のようにも思えます。昨年まで一緒に理事として活動して頂いていた坪谷さん、小菅設備の小菅さん、佐野建築設計の佐野さん、この方々の突然のご逝去は私にとって大きな拠り所を無くしたような大変なショックでありました。しかしいつまでも落ち込んでは居られません。この三人の先輩の為にも、私に舵を託された組合を今まで以上に盛り上げていかなければならないと思います。
 さて、今年は新潟市建築設計協同組合創立30周年の年に当たります。昨年の11月に記念式典実行委員会を立ち上げ、先輩諸氏がご苦労を重ね創り上げて戴いた組合にふさわしい式典を計画しているところです。平成25年11月22日(金)15:00から記念講演、30周年記念式典、祝宴を予定しておりますので、是非社員全員、ご家族にもご出席いただき、30周年の節目を全員で祝って頂きたいと思います。
 現在、組合の委員会活動は7委員会、2部会がありますが、皆様には活発に活動を繰り広げて戴いております。新潟市の公共建築物を中心とした、素晴らしい「新潟のまちづくり」に貢献をし、意匠、構造、設備がそれぞれの特性を生かし、最新の技術を研究し、更なる向上を目指しています。次世代部会も遠藤部長様との1問1答形式の懇談会などを開催し、新潟市様の考え方などを詳しく理解させていただきました。この部会も来年は委員会に昇格できるよう、30代、40代の若者が勉強会を通して絆を深め、将来の組合の為に備えて頂いております。
 また、組合全体として次世代CAD、BIMの把握、実践なども大きな課題となります。この3次元CADは大手設計事務所や大手ゼネコンなどでは既に採用し、成果を上げています。そう遠くない将来、必ずBIMに依る設計手法に切り替えなくてはならない事となります。このことに組合を挙げて取り組んで行く所存です。
 さて国政に目を転じると、昨年自民党政権に交代し、株価の上昇、円安など、いよいよデフレから脱却を図れる雰囲気となって来ました。92兆円を超す過去最大級の大型予算のもと、公共事業費の拡大等により景気回復を一日も早く実現して戴きたいと切に思います。官民が力を合わせ、長年続いた不況を吹き飛ばし、設備投資が順調に伸びることを期待し、建築設計業界全体が活気づくことをご祈念しご挨拶といたします。

ごあいさつ 2012 (機関誌「睦び」38号)

理事長 角南邦彦

 今年度の総会に於いて、理事長に選任されました角南邦彦です。浅学非才でありますが皆様のお力をお借りして、粉骨砕身、組合のため設計業界のため頑張る所存でございます。どうか宜しくお願い致します。
 さて、29年前に設立された新潟市建築設計協同組合は、設計技術を高めるための研鑽を続け、新潟市公共建築物の設計、監理、竣工に寄与して参りました。私たち組合員は新潟に生まれ、新潟で育ち、その風土を知り尽くしているという特性を生かし、新潟市にとって「必要な設計集団」として、また、市民に愛され親しまれる「職能集団」として、「新潟市のまちづくり」に積極的に関わっていきたいと思います。
 新潟市は政令指定都市になって6年目に入る年であり、これまでの5年間の歩みを総括し、安心安全の土台の上に更なる飛躍を図っていく重要な年であります。篠田市長が創り上げてきたこの素晴らしい「まち」をさらに“住みやすい宝”とするために、努力、研鑽を行っていきたいと思います。
 いま、組合では総務委員会、企画委員会、技術委員会、住・環境委員会、業務委員会、構造委員会、設備委員会の7委員会と次世代部会、設計審査部会の2つの部会が積極的な活動を行い、更なる設計技術の向上を目指しています。
 特に次世代部会は重要な役割を担っています。現在組合の平均年齢はかなり高く、若い設計事務所が極端に少ないのが現状です。次世代部会は30代の若者を中心として交流会や、新潟市若手職員とのWG運営及び研究発表などを行い、次の世代を創り上げていく積極的な活動を行って頂きます。
 また、昨年から新潟市の発注方式はプロポーザルと入札に移行してきています。我々組合は全てのプロポーザルに参加し、技術と経験を生かし最優秀者獲得に全力を挙げたいと思います。
 組合の作品は、意匠、構造、設備がそれぞれの特性を生かし、最新の技術を研究し、更なる向上を目指したいと思います。特に建築環境設計は日進月歩に技術が進むなか、地球にやさしく人に優しい環境を模索し、それらを公共建築物に取り入れていきたいと思います。
 今後も新潟の素晴らしい公共建築物の設計、町づくりに全力を尽くす所存でおりますので、新潟市建築設計協同組合を宜しくお願い致します。

ごあいさつ 2012 (機関誌「睦び」38号)

理事長 番場 清 

 今年度(平成24年度)の総会におきまして、副理事長に選任されました番場です。                  
 私の名前の「番場」という苗字は珍しい部類の苗字なのですが、組合執行部の中にもうお一人番場常務理事がいらっしゃいます。同姓ですが縁故はありませんでした。これも何かの縁ですので、両番場しっかりタッグを組んで角南新理事長の出発を支えていきたいと思います。

 みなさんご承知の通り、角南新理事長になった今年度より新規発注物件は総てプロポーザル方式になり、随意契約でいただけるのは耐震診断・補強設計のみとなりました。今までもこういう節目が来ると何度となく言っておりましたが、今年度がまさにその正念場の年となりました。組合はこれからどうなるのだろうかという声もいろいろと聞こえてきたりもします。

 こういう状況にあって、一番大事なことは我々組合員が「設計協同組合の役割」、「設計協同組合の必要性」をしっかりと認識することだと思います。角南新理事長はこのことに関し設計協同組合のあり方を明確に表明しております。
  1) 地元を知り尽くした職能者として、新潟市にとって「必要とされる設計集団」となること。
  2)活発な委員会活動を通して、相互の技術研鑽に励み組合員であることに誇りを持てる組織とすること。
  3)将来を見据え、次世代を担う行政の職員、組合員、学生等の技術研鑽・交流に積極的に取り組む。

 このような理事長の基本方針のもと、今までもそうであったように組合員は技術研鑽に取り組んでまいりますし、これからも今まで以上に組合員であることに誇りを持てるような組合組織づくりに励んでまいりたいと思います。

 微力ではありますが、精いっぱいやってまいりますので宜しくお願い致します。

ごあいさつ 2012 (機関誌「睦び」38号)

理事長 池田博文

 身を引き締めて


この度、新潟市建築設計協同組合の副理事長を拝命致しました。これまでは主に、一人の設計者として活動をしていればよかったのですが、今後は組合設計者の代表として舵取りを行う理事長補佐としての重責を担うことになり、身の引き締まる思いです。皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 当設計協同組合は建築設計者の基本姿勢として、「肌で感じること」「知恵を出し合うこと」「共に喜び合うこと」を掲げていますが、私はこれらの言葉に「建築をつくる者」としての本質を感じます。それは言い換えれば、「機嫌よく仕事(設計)をする」の大切さを伝えていると理解しています。
 仕事をするうえで「心身がアクティブであることは、気持ちがいい」ということを、「学ぶこと自体が快楽であること」、「知識や技能を身に付けること自体が快楽であること」、「自分の潜在能力を開花させること自体が快楽であること」を実感し生きることです。
 あらゆる社会制度を変革することが、金科玉条のごとく叫ばれている日本の風潮の中で、建築制度も定まることなく、変わり続け、膨大なペーパーワークに追われ、構造的に「不機嫌」にならざるを得ない時代であることは充分承知しているつもりです。
 しかしそういうときだからこそ、「機嫌よく・気持ちよく」仕事をする大切さを、組織の内外を問わず広く建築設計に携わる方々や、次代を担う若人と共有したいと思います。
 「人間、機嫌よく仕事をしている人のそばにいると、自分も機嫌よく何かをしたくなる。」そんな組織でありたいと考えています。重ねてご協力お願い申し上げます。

ごあいさつ 2011 (機関誌「睦び」37号)

理事長 鈴木正二

 2月も半ばを過ぎましたが、改めて平成24年度の年頭に当たり謹んでご挨拶申し上げます。組合員の皆様には、日頃から組合運営についてご協力を頂いており改めて感謝申し上げます。
今年は、なんといっても久々の大雪に見舞われ連日除雪に追われる日々を過ごしているのは、私だけでは無いと思います。
国内の状況は、原発問題、消費税問題、沖縄の基地問題等々枚挙に遑がないくらい問題が山積しており絶えず政局に絡んで不安定な政治状況が続いています。

 さて新潟市建築設計協同組合としましては、平成23年度プローザル10件の内4件を受注出来たこと、また1月に耐震関係の仕事を受注出来て6億円台の受注の目途が立ちました。平成24年度は、プロポーザルと耐震関係の仕事が見込めますが、耐震関連業務も平成26年度までに終了します。それ以降はほとんどなくなりますのでそれに替わる仕事の開拓をしていかなければなりません。改修工事の設計は継続してあるとのことですが、どの程度期待できるか未知数です。
その様な観点から全国の設計協同組合はどのような受注をしているのかを知りたいとの想いから中小企業団体中央会を通し同業種の全国意見交換会を呼びかけたところ全国から16の組合の参加を頂き様々な意見を頂きました。どの組合も異口同音に随意契約から入札やプロポーザルに移行しているとのことでした。しかしそれらの意見の中に幾つかのヒントがありました。具体的な一例は、福島県建築設計協同組合から「今後4万戸の住宅等の設計があり福島県内の設計事務所だけでは対応できないので協力をお願いしたい」との話でした。また、組合として指定管理者制度の業務に参入している香川県建築設計協同組合の事例も紹介されました。
 今後の組合運営を皆さんと協議しながらどのような方向へ進んで行くべきかを真剣に考え取り組まなければならないと思っています。新年早々少し重い話になってしまいましたが、明るい話題もあります。市と共同で取り組んできました「新潟市建築計画・設計技術研究会」はその成果を上げ今後も継続して取組み、次世代の人達のスキルアップに繋がっていくものと信じています。

 今年も希望を持ってこの一年を私達の回りに元気と活気を振りまきまた、元気を発信して活気ある新潟でありまた、活気ある日本になりますよう頑張りましょう。

ごあいさつ 2011 (機関誌「睦び」36号)

理事長 鈴木正二

 9月に入っても連日暑い日が続き、早く秋らしい涼しさを待ち望んでいます。
 地震、原発事故から半年が過ぎましたが一向に進展が見えてこない対策に不安を感じずにはいられません、また政権も菅政権から野田(泥鰌)政権へ移行しました。
 震災による復旧対策は、勿論ですが経済対策にも十分力を入れて経済の活性化を期待するところです。

 さて23年度当初新潟市からの案内では新築、改築物件は、プロポーザルによる担当者選考が、打ち出されており組合としてもそれらに対応すべく準備をしてまいりました。
 中央大手事務所が参加した1件を除く9件は、地元事務所が対象でありその内3件を組合として受注する事が出来ました。(9件中1件は未発表)
 しかし組合員以外の受注は、1件であり組合員の受注が4件ありました。組合としては、組合員との競合をどのように取り組むべきか検討が必要となってきました。
 耐震関連業務以外は、組合受注が厳しくなることが予想されます。耐震関連業務も、今後2~3年はありますが間違いなく減少してきます。このような状況を市御当局にもご理解いただき格段のご配慮をお願いしていきます。
 そのために組合は、市民に愛され親しまれる職能集団として、組合はもとより組合員一人ひとりが地域に根ざした活動を続けていかなければなりません。それらのことをご理解いただき組合員の皆様にはより一層のご協力をお願いいたします。

 また次世代部会では、現在新潟市と進めている「建築計画・設計技術研究会」として成果が見えてきましたので楽しみにしていて下さい。

 国も、私達を取り巻く業界もなかなか先が見えない状況ですが、みんなで力を合わせて頑張っていきましょう。

ごあいさつ 2011 (機関誌「睦び」35号)

理事長 鈴木正二

 新年あけましておめでとうございます。平成23年度の年頭に当たり謹んでご挨拶申し上げます。組合員の皆様には、日頃から組合運営についてご協力を頂いており改めて感謝申し上げます。
暮れから心配されていました雪も新潟市内はそれほど多くなく、このまま春になって欲しいものです。
 さて、いよいよ通常国会が始まりました。新政権のいわば自前の予算案が審議されますが、難航が予想され私達を取り巻く経済にも大きく影響がでてきそうです。

 22年度は、市当局の方針として一定規模以上の新営物件は「プロポーザルによる設計者選定」とされ8件のプロポーザルが出されました。当初組合と県外事務所とのプロポには組合として参加していましたが、その後組合員が単独で参加できる資格要件になり、「組合と組合員は競合しない」という趣旨から組合としては参加しないでいましたが、市当局から「個々の事務所で資格要件が無くても参加意欲のある事務所に是非参加の道を開いて欲しい」との養成もあり、その後組合としても参加してきました。組合は、学校関係のプロポを3件受注し、組合員が単独で受注した物件は3件。組合員以外の受注は、2件という結果でした。
今後もこのようなプロポでの依頼があると思われますので皆様の積極的な参加を期待しています。

 今年度の目玉の一つである「若手の育成」として取り組んできました「次世代部会」が立ち上がり新潟市の技術職員と一緒に「新潟市建築計画・設計技術研究会」を設立し、いくつかのテーマを設けワーキンググループで研究中ですので年度末には、研究の成果が発表されるでしょうから楽しみにしていて下さい。そのような姿を見ていると私達は、次の世代の人達のためにもまだまだ頑張らなければいけないと、気持ちが引き締まります。

 希望のある新しい年を迎え、今年一年が、皆様方にとってより良き年になりますよう祈念申し上げまして新年の御挨拶とさせていただきます。

ごあいさつ 2010夏 (機関誌「睦び」34号)

理事長 鈴木正二

 連日の猛暑に、「お盆を過ぎれば・・・」と思っていましたが一向に治まる気配はない状況です。早く秋の涼しさがくることを願わずにはいられません。
また日本経済は円高、株安がエスカレートする中、具体的な政策が打ち出せない状況が続き日本経済に対する不安が益々大きくなり、私達を取り巻く建設関連産業の今後に対する不安を感じずにはいられない昨今です。

 去る5月24日第27回通常総会において理事長に再任されました。3期目になりますが、組合発展のために尽力する所存ですので改めて皆様のご協力をお願いします。
平成22年度の基本方針は、新潟市にとって「必要な設計集団」として市民に愛され親しまれる新潟市建築設計協同組合としました。また重点事項としては、
    1. 勝つためのプロポーザルの研究
    2. (仮称)次世代部会の設置運営
    3. まちづくり研究の推進
以上の3点を挙げ合同委員会に説明をさせていただきましたが、特に設計事務所の若手所員育成を目的とした「次世代部会」を設置しました。これは公共建築物に関する研究活動や交流を通し組合若手所員の技術力の向上を図ることや、組合員同士の連帯を図る事に繋げていきたいという思いが籠もっています。また、新潟市でもその趣旨に賛同いただき市の技術職員の若手も加わり「建築計画・設計技術研究会」を立ち上げ、様々なテーマで研究活動を進めようという事になりました。これは、組合員の若手所員の任意の参加で15名の参加をいただきました。これからも参加希望者を募りますので、是非参加してください。この活動には、事務所協会下越支部、建築士会新潟支部及びJIA新潟地域会にも参加いただき活動を進めていく予定です。詳細については、この会のまとめを担当している住・環境委員長の池田博文さんから紹介をしていただきます。
新潟市では、今後ある程度まとまった規模の設計業務はプロポーザルによる委託を検討している旨の話があり、組合としましては極力随契をお願いしていきますが、止むを得ずプロポーザルになるなら先般の3小学校のような組合内プロポーザルをお願いして行く所存です。
 今年度は、受注環境が厳しいことが予想されますが、皆様のご協力を重ねてお願いしまして私の挨拶にさせていただきます。

ごあいさつ 2010春 (機関誌「睦び」33号)

理事長 鈴木正二

 新年あけましておめでとうございます。平成22年度の年頭に当たり謹んでご挨拶申し上げます。組合員の皆様には、日頃から組合運営についてご協力を頂き感謝申し上げます。
昨年の12月に新潟でも久方ぶりの“大雪”に見まわれて、「この冬は、大雪か?」と思わされましたが、その後は大した雪にならず過ぎていますのでこのままで済んでくれのかと思っいたら、26年ぶりとかの大雪に見舞われ交通が麻痺して日常生活に支障をきたしています。もうこれ以上雪が降らないよう願うところです。

 昨年は、「政権交代」という大きな転換があり、新しい政権への期待と不安のなか、スタートしてみるとマニュフェストに掲げた施策に対する財源の問題をはじめ基地問題、政治資金問題等々・・・・新年度予算の決定にも大きく影響しそうで景気の後退が益々懸念されます。
組合では、耐震関連業務をはじめ今年度の受注は、順調に推移きましたが耐震関連の業務も限りがありますのでその先を見据えた活動が必要とされます。
 今年度は、プロポーザルコンペが5件(新津文化会館、新津体育館、ふれあいファーム、西川体育館、西堀ローサバリアフリー化)に市組合も積極的に参加しましたが、受注には至りませんでした。今後もプロポーザルコンペが増えてくることが予想されます、プレゼンテーションの方法等、レベルアップを図り受注に繋げていきたいものです。
 また2年前に立ち上げた「まちづくり研究会」で、新潟市が今抱えている「中心市街地の活性化」問題もどのように関われるかを検討し取り組む必要があります。もちろん日々の業務は今まで以上に技術の研鑽に励み精度の高い良質な成果品を納品されますようお願いをします。

 今年一年が、皆様方にとってより良き年になりますよう祈念申し上げまして新年の御挨拶とさせていただきます。

ごあいさつ 2009夏 (機関誌「睦び」32号)

理事長 鈴木正二

昨年のリーマンショック以降経済が低迷の一途をたどり緊急の経済対策により少しは経済が活性化してくれればとの思いでいますがまだまだのようです。またここへ来ていよいよ衆議院議員選挙となり政治もしばらくは安定しない状況が続きそうです。

 今年度もまた耐震関連の仕事を含め受注は順調に推移していますが、市長への手紙〔20年度 8その他(64)〕のように現在の随意契約もこれから厳しくなってくる事が予想されます。市長への手紙の回答でも今後プロポーザル方式による選定が増えてくることが予想されています。具体的には、亀田文化会館、新津文化会館、新津体育館、学校建築等々・・・・・
 そのためには、特に組合員自身のスキルアップを図りプロポーザル方式の仕事を組合で受注できるよう取り組まなければなりません。組合でも技術研修等に取り組みますが、個々の事務所で更なる技術の研鑽に励んでいただきたい、その様な観点から組合が大きな転換点を迎える年になるかもしれません。

 昨年の25周年式典の時から申してきました、「水と土の芸術祭」については、組合も協力するべくパスポートを購入してきた経緯もありますので是非共盛り上げていただきたいものです。

 組合活動では昨年から組合員が極力委員会に所属して組合を理解し、また積極的に活動してもらうよう進めてきました。委員会により活動の差はありましたが、今年度も理事会へ諮問した事項が数多くありますので各委員会の活動に期待しております。
 今年度は、特に設計成果品のデータベース化を進めていきます。設計が完了した物件の資料を提出していただいていますが、それらのストックを生かせるようにします。その他、各委員会での活動へのご協力をお願いしまして私の挨拶とさせていただきます。

ごあいさつ 2009春 (機関誌「睦び」31号)

理事長 鈴木正二

 新年あけましておめでとうございます。平成21年の年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。組合員の皆様には、日頃から組合運営についてご協力を頂いることに改めて感謝申し上げます。
正月は穏やかな天気でしたが、政治の混迷、世界的な経済恐慌と暗い話が多くありますが今年一年が皆様にとって良い年になりますよう祈念申し上げます。
先般の組合創立25周年式典では皆様の協力を頂き盛会裏に開催できましたことも合わせて御礼申し上げます。
 市長の記念講演でありました“水と土の宝さがし”についても組合として“まちづくり”の一環として取り組んでいきたいと考えていた折、新潟市美術館長の北川フラムさんから「今年新潟で、“ヨーロッパ・アジアパシフィック建築の新潮流2008-2010”新潟展を開催するので協力をして欲しい」との話が常任顧問の石動さんに話がありました。設計関係の各団体とも協議をし、市組合が主体となって各団体の協力も頂き取り組むことにしました。期間は4月18日から5月10日までです。内容は、シンポジュウムやワークショップで新潟らしさが発揮できるような構成を検討しています。現在、特別委員会を立ち上げて準備を始めましたが、本当に時間が無いなかでの取り組みですので大変ですが、又このことが新潟の建築設計関係をアピールする絶好の機会となればありがたい事です。これから皆様に協力をお願いする事があろうかと思いますのでその時は宜しくお願いいたします。
 又この企画が、市長の記念講演にありました“水と土の宝さがし”のイベントに繋げていけば私達が目指す“市民にも愛され必要とされる設計集団”に一歩近づく事になるのではないでしょうか。
 今期は耐震関連の仕事も前倒し等があり構造関係の事務所には、ご苦労をお掛けしていますが、受注状況は順調に推移しております。しかし前段で申しました経済恐慌が予想される中、組合員力を合わせて取り組んでいきましょう。

ごあいさつ 2008夏 (機関誌「睦び」30号)

理事長 鈴木正二

 洞爺湖サミットも思うような成果が出せないうちに終わり世界の経済が、油の高騰や食糧危機それらに関連した物価上昇等と経済の先行きが見えない状況にあります。

 去る5月23日第25回通常総会において、再度理事長に選任されました。組合員の皆様から「未だ汗のかき方が足りないからもっと頑張れ」との事と理解し、引き受ける事としました。仕事の受注はこの二年順調に推移していますが、このような時こそ組合として技術の研鑽に努め市御当局から信頼される組合づくりに取り組んでいく必要があります。
そのような観点から今期の基本方針を「新潟市にとって必要な設計集団として市民にも愛されまた、必要とされる組合を目指す」としました。
 組合員からは、より組合を理解していただくために極力全員が各委員会活動に係わっていただくことにしました。みんなで力を出し合い組合の新しい活力に繋げていきたいと考えています。

 今年度の重点事項としましては、総会で少しお話をさせていただきましたように、以下の3点を取り組んでいきます。
 1点目は、まちづくり研究会の推進 昨年から立ち上げてきましたが、今年度は市とも協議をし、具体的なテーマを取り上げ年内くらいには皆さんに発表できるようにしたいと考えています。
 2点目は、積算数量の適正化 入札による積算数量の違算、遺漏が無いようにするための積算ソフトの採用を薦めています。現在積算ソフトの選定および試行も終わり、近いうちに皆さんに説明会のご案内をしますので是非活用して下さい。
 3点目は、工事監理における検査態勢の強化 耐震改修等の工事監理も市から委託を受けており最終的な引渡に先立ち組合員以外の第三者からチェックをしていただき検査に遺漏の無いようすることが目的です。

 種々申し上げましたが、どれもが皆さんのお力添えがなければ出来ないことですので今まで以上のお力添えをお願い申し上げます。

ごあいさつ 2008春 (機関誌「睦び」29号)

理事長 鈴木正二

 あけましておめでとうございます。平成20年度の年頭に当たり謹んでご挨拶申し上げます。組合員の皆様には、日頃から組合運営についてご協力を頂き感謝申し上げます。
 正月の穏やかな天気が、ここへきて一変し真冬の天気が続いており一日も早く春の来るのが待たれるところです。
 今期当初は、合併後の受注を懸念していましたが市ご当局からご理解もいただき、合併に伴う新規物件や耐震診断業務の前倒し等、予想を上回る仕事を受注する事が出来安堵しています。
 しかし日本の経済を観ますと決して楽観できる状況ではないようです。アメリカのサブプライムローン問題から端を発した世界的な不況、中でも日本は今後先が見えない不況に突き進んでいくのではないか言われています。また国会でも「ねじれ国会」となっており方向が見いだせない状況がしばらく続きそうです。私達を取り囲む建設関連産業は、民間の仕事を含めてまだまだ厳しい状況が続きそうです。
 組合としては、技術面でも組合員の更なるレベルアップを図り、市ご当局から信頼いただける組合となれますよう努力する事は言うまでもありませんが、組合として市から必要とされまた市民からも必要とされる組合を目指して取り組んでいく所存です。そのために今期立ち上げた「まちづくり研究会」等に力を入れ理事、役員そして委員会みんなで力を合わせて取り組んで行きますので、皆様の絶大なるご協力をお願いいたします。

 今年は、皆様にとって最良の年になりますよう祈念申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。