更新日 2019-06-20 | 作成日 2019-06-20

事務所紹介-45

㈲山口建築事務所

 当事務所は開設して56年目を迎えます。
 現在の事務所は、古町8番町を皮切りにビル内移転を含めると7ヶ所目となります。
ひとつ前の礎町への事務所移転は、前所長が、事務所の仕事内容の方向転換と、下町で長屋を多く含む街区の活性化を目指しながら、民間再開発事業の達成が目的(前所長の夢)でした。
 事務所を含んだ街区の地権者並びに近隣住民と、勉強会を数年に渡り開いておりましたが、残念ながら柳都大橋の幅員が広くなったため、再開発事業計画の敷地が大きく削られてしまい、再開発関連の特例や補助金が見込めなくなり断念するに至りました。
 その柳都大橋の広くなった幅員は、事務所の入っていた建物に大きく掛り、現在の下大川前の外れに1階が事務所、その上に自宅を載せた事務所併設住宅を作り移転しました。
 早いもので19年経ちましたが、事務所の周りは、信濃川のやすらぎ堤、朱鷺メッセがあり、事務所‘犬’がいた頃は、犬の気の向くまま白山公園までと、散歩には申し分のない環境です。


事務所第1作目の住宅


 今、事務所周辺も新潟島の他の地区と同じように、街並みが変ってきています。2年程前までは、明治後期の北洋サケマス漁が華やかしき頃の水産会社が残っておりましたが、一般住宅の分譲地となってしまいました。庭こそ斎藤邸別邸とはいきませんが、取壊された建物の中には、別邸に匹敵する物もあり、移築保存かなと思っていたら、あっという間に重機で引き倒されてしまいました。地域の変化が起きそうな時、建築家集団である組合に、意見を求められるような集団になる事も、組合の一つの選択肢かと思われます。
 今後とも皆様と一緒に頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。