趣味のひろば-38


㈱渋谷建築設計事務所  渋谷 聡


 趣味について書いてくださいとのことですが、深く打ち込んでいるものや人に自慢できるものはありません。ただ長い年月、脈脈と続くものや、広く、浅く、楽しく、適当にやっているものがありますので、それらについてお話したいと思います。
 現在進行している趣味は、釣り・ジョギング・ゴルフ・競馬・プロレス・キャンプ・バイク・etcです。
 時間のかかるものが多いです。打ち込むと、仕事をする時間が無くなり、会社が傾きます。
そうならないように没頭しすぎない程度に楽しんでいます。とはいえ、それぞれに少しだけこだわりもあります。

<釣り>
 やり始めて15年くらい経ちます。海がメイン会場です。釣った魚は食べることを基本としています。気持ち悪い魚が釣れたときは、どうしよう!と困って、こっそり逃がすしかありません。夕暮れ時に、堤防から鯵を狙ったり、夜釣りの船に乗ったりしています。魚は自分で捌きます。捌くための鯵切りと柳刃も持っています。釣った魚は半日冷やして刺身にすると最高です。旨いのはメバル・サヨリ・鯵・キス・ソイでしょうか。10年以上前には、友人と共同で船を所有し、よくキス釣りに出かけました。でもその船は台風が来るたびに岸壁に激突しました。船はさぞかし痛い思いをしたでしょうが、私の懐も痛い目にあいました。

<ジョギング>
 新潟マラソン10キロの部に毎年出場しています。かれこれ18年になります。最初は1時間を切るのがやっとでしたが、なぜか年々記録が上がりました。46歳の時に自己ベストの48分で走れたので、翌年はハーフマラソンに出場しました。初のハーフマラソンでは、目標の1時間50を切れず、次の年もチャレンジし、1時間49分で完走できました。でも、ハーフマラソンはだらだらと疲労が溜まってラストスパートもできない、というもどかしさを感じました。精神的に自己完結できず、その後また10キロレースに戻りました。
 レースでのこだわりは、絶対歩かないこと、そして、死ぬことです。完走と言いながら実は途中で歩いてる、なんていうのはだめです。走り続けて、最後のトラックを気力で走って、自分の持てる力を出し切ることができれば満足です。ゴールした後は、ドロドロの生きる屍です。近所に78歳でフルマラソンに出場する人がいて、いつもフルに誘われます。フルは長距離の達成感もあると思います。でも私の場合は、性格的にも時間的にも10キロが合っています。10キロは誰でも走れます。軽いジョギングから始めて、4キロまではつらいのですが、その先は脳内麻薬が出て楽になります。お腹もへこみます。自分の中のドロドロが全部出ます。ドロドロとは何か?走ってみればわかります。そして練習で走った後の風呂は最高です。その後のビ-ルも最高!(←体には悪いヨ)

<ゴルフ>
 20年間に100を切り、高価なクラブに買い替えたらこれがダメで、一時はやめていました。
5年くらい前から、市組合の大会に参加するようになりました。安いクラブです。これがまたなかなか上達しませんでした。一昨年ころから、マラソンの記録も伸び悩んできました。これから上達できるのはゴルフしかない?と思い直して、練習を少し増やしました。下手な友人と時々コ-スに出るようになったら、これが結構ストレス解消になって続いています。楽しくなると上達するものです。市組合の昨年秋の大会は大きなハンデの力で優勝しました。しかし、自分の馬券を買ってなかったという失敗をしでかしました。今年も春の大会で3位になれました。馬券は自分からすべて流していました。あと一打良ければ馬連を取れたのに・・・というところでした。次回こそ、連対に食い込んで、しっかり配当をとりたいものです。次回はどうか私の枠を買わないでください。ゴルフのこだわりは、持ってきたクラブは全種類使うことです。全ての番手をちゃんと打てるようになりたいと思います。しかし、そんなに上手くいかない!ところが面白い。

<競馬>
 思えば、雪の降る正月休みに、新潟競馬場で県競馬に賭けたこともありました。今は便利になって、会社の自分のパソコンから馬券が買えます。かれこれ20年、買ったり買わなかったりしています。勝つ時は勝ちます。万馬券は2回もゲットしたことがあります。しかし、競馬界に貯めこんでいるお金はそれどころではありません。長くやってられるのは、小額勝負だからです。やってない程度にやっている、これが一般市民のギャンブルとの付き合い方です。ギャンブルに慣れていることと、勝負勘を養うことは無駄ではないと思っています。仕事でギャンブルしないために、会社が傾くような低価格の勝負をしないために・・・などと理由付けても誰も理解してくれないと思いますが、伊集院静氏を片手に、気が向いた時だけ馬と向き合う、そんな感じです。

<プロレス>
 最近はあまり現地入りしてませんが、長州選手や藤波選手のころはよく行きました。蝶野選手と天山選手は背中をはたいたし、大谷選手のタクシ-を止めて、本人に注意されました。見ている席の後ろで修行中の小川直哉選手が警備していました。プロレスには「相手の技は甘んじて受ける」という暗黙のル-ルがあります。反則は5秒以内なら反則にならないし、負ける方は途中まで格好良く攻めたてます。それによって見ごたえのある戦いが見せられます。全員で協力し合って楽しいショ-を作り上げる、宝塚と似てる、なんていうと怒られるんでしょうね。最近の若手がすごい業を繰り出すので、再び面白くなってきました。夜中の番組をビデオに録画して、近所のちびっ子に見せて教育しています。
ちなみに、私の得意技はチキンウイングフェイスロックとオクラホマスタンピ-トです。(←古っ!!)

<キャンプ>
 年に数回行きます。なぜか3回に1回は雨です。
いえいえ、だんだん書くのが面倒になってきただけです。
去年はテントの近くにはぐれ猿(野生のニホンザル)がいて、こわかったです。

<バイク>
 大学生で火がつき、片岡義男の世界にあこがれて走ってました。が、社会人になって乗る時間が減って火が消えました。
 ところが、27歳の時、コンビニでバイク雑誌を見たら、再び炎です。どうせなら750以上の大型に乗りたい!と思って練習して限定解除に挑戦し、8回目の試験で合格しました。ZXR1000というバイクを乗り回しました。メ-タ-は260km/hまでありましたが、150km/h出すとヘルメットの紐が首を絞めて、息ができなくなりました。街中では加速が凄すぎて、はるか前の信号で停まっている車に追突しそうでした。加速に目がついて行けず、240kgの車重をもてあまして2回コケました。事故死する前に手放しました。バイクのツーリングは本当に楽しいので、70歳過ぎたらまた乗ります。それまで水面下で進行中です。

 長々書きましたが、今後もだらだらと続いていくことでしょう。