趣味のひろば-35

『里山観察のすすめ』

㈲丸山建築設計事務所  丸山 一夫




趣味と言えば『読書に映画鑑賞です。』とか言ってたな~。
あらためて考えてみると何があるのだろう? パチンコ、麻雀、スキー、ゴルフなど。おもしろいことや楽しいことは、何でもやってみた気がする。それも広く浅く・・・。
その中でもゴルフはいまだに続いている趣味の一つになっています。
 最近では趣味と言えるかどうかわかりませんが、あえて言えば里山観察でしょうか。
というと何かすごいことをしているみたいですが実は何もしない里山観察です。
行く先々でちょっと寄り道をして雑木林に入って森林浴をしたり、山菜を見つけたり、四季の風景をデジカメで撮ったりという、散策の里山観察です。 これが又いろいろな出会いや発見があったりで、結構楽しんでいます。
 むかしむかし おじいさんは山に芝刈りに・・・昔ばなしの桃太郎、このおじいさんのいくのが里山です。そこは、薪や炭、狩猟をしたり山菜を採って生活している山辺の人たちの生活にはかかせない森林のことです。
 里山の魅力は何といっても春の山菜取りです。雪の下から顔を出すふきのとうは天ぷらやふき味噌に、わらび・うるいは、ひたしや味噌汁の具にして、山の恵みをいただいています。
趣味と実益を兼ねるということで、なかなかこれはやめられない。
ただ、私は採ることと食べることだけで、作るのは家内にお任せです。
秋はキノコ採りにもみじ狩りでしょうか。キノコは中毒も恐いので地産販売所で買うことにしています。


雑木林の紅葉

ポケットサイズのデジカメは、里山観察の必需品です。気に入った風景はあれもこれもと感動して撮るだけ撮って満足してしまい、整理がなかなかできないのは山菜採りと一緒のようです。 
それでも、パソコンで気に入った画面を見つけた時は早速デスクトップに昇格させて楽しんでいます。
 雪解けを待ちかねて、カタクリ・イチリン草や山桜などがいっせいに花開く春。夏は雑木林を吹き抜ける風と鳥のさえずり。秋は紅葉、冬は吹雪のむこうの春と、里山は四季を問わず見どころ満載です。
 秋に、熊の親子に遭遇したことがあって一瞬パニック(約100メートル)になりました。熊はすぐにUタ―ンしてくれたのでホッとひと安心でしたが、その仕草は恐さより微笑ましさを感じました。熊を見たことがない地元の人もいるようで、貴重な経験をさせてもらいました。最近は日本猿をよく見掛けます。騒々しい集団に出会ったら刺激しないようにそっと退散。熊より日本猿のほうがよっぽど恐いです。

 あなたも里山に行ってみませんか。自然との出会いや発見が待っていますよ。
私の『何もしない里山観察』は今年も健在! 今は大雪の中で春よ来い 早く来いの心境です。


柿の木