作品紹介-35-2 「矢代田保育園建設工事」
(有)福地建築設計事務所
矢代田保育園完成写真
計画要旨
「矢代田保育園」は、老巧化した保育園を移転新築することにより、保育施設の環境整備・充実による保育福祉の向上を図る。
遊びを通して人間関係やことば、表現などを学び健全な環境で生きる力を育てる場として、子どもの目線で考え、快適で安心して生活でき、周辺の環境と調和のとれた施設を建設する。
建築概要
建設位置 新潟市秋葉区矢代田1237番1及び1238番1
敷地面積 2、672.00 ㎡
工事期間 平成21年1月 ~ 平成21年8月
◆保育園 ◆子育て支援センター
建築面積 689.26 ㎡ 建築面積 111.79 ㎡
延床面積 667.66 ㎡ 延床面積 100.20 ㎡
構 造 木造 平屋建て杭基礎 構 造 木造 平屋建て杭基礎
全体の計画
敷地は北東・南西に長く、冬場の風向きを考慮して、日当たりの良い南東面に保育室を配置して、その外側に園庭を設け、園庭側を広く開放してある。
これにより保育室と園庭の見通しが良く、安全に外部に出入りでき、自然を身近に感じることができる。
園庭は南東側に位置する舟戸公園と一体感を持たせ、狭い園庭が広く感じる様にした。
外観は、小さなこどもの目線で、自然でやさしい夢のある雰囲気と毎日保育園に来たいと思って貰いたいことから、「ねことねずみ」をイメージした。
外壁は防火材であるが、木材の板張りペンキ塗のやわらかい感じにした。正面からの外観は小動物であるが、公園側から見る屋根は風通しや採光の為にハイサイドサッシを設け、積み木を並べた楽しい感じにした。
玄関から内部ホールに入ると正面に大きな磨き丸太が見える。上部には丸太方杖が枝の様にあり自然な大木をイメージした。大木の根元には図書コーナーとフリースペースを設け、丸い穴の入り口と三角形ののぞき窓があってこどもに夢を抱かせる。
この磨き丸太や、大スパンの梁・柱に使用した集成材は地元、新津八幡山の杉材を加工して使用した。又ホールの上部には地元の小須戸織を帯状にデザインして壁に使用した。
「ねことねずみ」と屋根の上に並べた積み木のイメージ
地元八幡山の杉材、地元の小須戸織を帯状に壁に使用したデザイン
設計チーム ◆ 保育園 ◆ 子育て支援センター
チーフ・意匠:㈲福地建築設計事務所
構造:㈱建構造研究所
電気:菅原設備設計
機械:㈲オヤマツ設計事務所
機械:㈲オフィスしらき