作品紹介-34 「みどりと森の運動公園野球場及び屋内運動場建設工事

(有)福地建築設計事務所

計画要旨
 「みどりと森の運動公園」は、住民福祉の向上と地域の発展を図るため、広域的に誰もが各種スポーツやレクレーション等を楽しむ事ができる公園として位置づけられている。

野球場及び屋内運動場は公園内の活動ゾーン(スポーツエリア)に計画されており、「みどりと森の運動公園基本計画策定委託報告書」に基づき、ふるさとの魅力を活かした都市と農村の交流空間をつくり、誰もが気楽に集まり、スポーツやレクレーションにより交流を図れる運動施設を建設するものである。

建築概要
  建設位置  新潟市西区板井字本田
敷地面積 125,840.00 ㎡
◆野球場                ◆屋内運動場
 建築面積   1,761.87 ㎡    建築面積   2,423.70 ㎡
  延床面積   1,666.51 ㎡    延床面積   2,391.90 ㎡
 構  造   RC造 平屋建て    構  造   SRC造一部鉄骨造  平屋建て
○野球場の型式は扇型とし、硬式野球    ○体育室は54m×40m
の公認野球場の条件をみたす。      ・フットサルコート(35m×20
  両翼98m、センタ-122m       m)2面、
○内野は黒砂混合土舗装           ・テニスコート2面
○外野は天然芝舗装             ・ゲ―トボールコート4面
○観覧席(内野ベンチシート席)約3,000席     の利用が可能
○照明塔6基内野500Lx外野300Lx      ○体育室壁は 周囲サッシ開放
○スコアーボードはバックスクリーン      ○屋根は一部 膜屋根
  一体型(電気式)
○ 身障者車椅子席   6席
○ 身障者エレベーター 1基
○ 配置計画
 敷地はほぼ正方形である。東側にメイン道路が通り、南側も道路に接し、南東の角を上越新幹線が通っている。「みどりと森の運動公園基本計画策定委託報告書」では駐車場が北東側にあり、広場のある緑地部分がその奥、北西側に配置されていたが、実施計画では、広場のある「みどりと森」の部分を主入口から東西に長く中央に配置してある。
 北側に駐車場が配置され、南側のスポーツゾーンとの間に樹木を多く植えて、あそびの広場、みどりの広場、のぞみの広場といった緑地ゾーンを配置して「みどりと森の運動公園」を形成している。
 スポーツゾーンは緑地空間を確保しながら、東側からラグビー場、サッカー場兼ソフトボール場の多目的運動広場があり、屋内運動場と屋外のフットサル場2面が配置され、次に野球場が配置される。
 又、野球場の外野を囲むようにして調整池があり、そのふちに公園外周のジョギングコース(長さ約1,200m)を通すなどして、スポーツゾーンが構成されている。

平面計画
◆野球場                 
  スタンド1階にはエントランスを中心とした施設の管理ゾーンと、その両側に対称に配置した選手利用ゾーンを配置し、選手出入口で管理部分と明確に分離できるようなゾーニングとした。
  観客席(3,024席)はスタンド屋階に配置し、身障者対応エレベーター1基、身障者車椅子席6席を設けた。観覧席とグラウンドの一体感を図る為にグラウンドの高さは、1階の床より300mmの高さとした。

◆屋内運動場
   北側に管理所要室、南側に体育室を配置した平面である。管理所要室は、主出入り口を中心に東西方向に所要室を配置し、各室を管理する事務室は、業務の容易さを考慮し主出入り口脇に配置した。
   体育室は54m×40mの広さで、フットサルコート2面、テニスコート2面、ゲートボールコート4面の利用が可能である。外周は競技者の快適さと安全を考慮し、周囲のサッシを開放し安全ネットを設置した。屋根中央は、大きく明かり取りの膜屋根を採用した。


設計チーム
 総合チーフ:㈲福地建築設計事務所
◆野球場                       ◆屋内運動場
チーフ・意匠:㈲福地建築設計事務所      チーフ・意匠:太陽設計㈱
    意匠:梶原建築事務所           意匠:㈲丸山建築設計事務所
    意匠:番匠建築設計工房          
    意匠:大江建築設計研究所 
    構造:㈱S.U建築設計             構造:㈲堀 設計室
                              構造:松田建築設計事務所
    電気:㈱ホープ設備設計事務所     電気:菅原設備設計
    機械:㈲オヤマツ設計事務所        機械:㈲オヤマツ設計事務所